2022年 秋のハイキング


恩智越え・信貴山朝護孫寺コース(約9km)

[恩智駅~恩智神社~信貴山朝護孫子寺~信貴山下駅]

日  時  1112日(土) 10時集合

集合場所  近鉄大阪線 恩智駅

絵巻物で有名な信貴山へ。本堂の舞台から大和平野を一望!

紅葉が目に美しい登り坂を踏みしめる

 コロナ感染者数も少なくなり、季節は紅葉の秋。天気も良くて絶好のハイキング日和。今回は、恩智越え・信貴山朝護孫寺コースです。

 信貴山といえば、関西に住む人なら、日本三大絵巻物の一つ「信貴山縁起絵巻」(他の2つは「源氏物語絵巻」「伴大納言絵巻」)で誰でもその名を知っていますが、実際に信貴山を訪れた人はほとんどいません。初の信貴山だけに期待を膨らませて、13名が近鉄大阪線恩智駅に集合しました。

 手書き地図をもとに歩き始めると、なだらかな上り勾配が続く中、石標が点在し、信貴山詣で賑わった往時の恩智街道が偲ばれます。恩智城址公園を経て、最初の休憩場所である恩智神社へ。ここで七五三で可愛い着物を着た子どもや家族連れの姿が目につきました。

ここからさらに上がり勾配をゆっくりと歩きます。山々の美しい樹木に囲まれて柔らかな土道を歩くのは実に気分がよくて楽しいものです。同時に、延々と続く登り坂で徐々に疲れが溜まってきました。

 そろそろ体力の限界かと思われた頃に、絶好の休憩場所、農業公園信貴山のどか村に到着。昼食にしました。

 

世界一大きな福寅がお出迎え

 ここで英気を養い、いざ信貴山朝護孫子寺へ。開運橋を渡ると、一気に門前町の雰囲気に。少しばかり歩くと張子の大寅が迎えてくれます。なぜ寅なのか? 伝えによると、朝敵である物部守屋を討伐するために聖徳太子がこの山で戦勝祈願をすると、天空はるかに毘沙門天が出現し、必勝の秘法を授けた。その時が、寅年・寅日・寅の刻であったそうな。

 本堂参詣道の案内に従って進むと、本堂の階段がありました。ここで集合写真を撮ってから毘沙門天を安置し奉る本堂へ。朱塗りの欄干が美しい舞台からは、大和平野が一望できます。

 帰りは降り坂。楽なものです。仁王門を抜け、千体地蔵などをみながら、信貴山下駅に向けて軽快に歩きます。途中にある信貴山バス停には、ちょうど、王子行きのバスが停車中。実は、もともと信貴山下駅到着後、さらに王子駅まで移動する予定でしたので、バスに乗車して一気に王子駅へ。本来9kmのコースでしたが、ハイキング距離は7kmほどに短縮されました。

 さて、王子では予定通り、居酒屋で乾杯しました。今回のハイキングは、ほとんどの参加者が「今までで一番きつかったけど、一番楽しかった」との感想でした。いあや、ハイキングって、本当にいいものですね。<22期・竹内明久>